とにかく豊富なモロヘイヤに含まれるビタミン類

β-カロチンは緑黄野菜には基本的に豊富に含まれていますが、モロヘイヤは特に豊富で、可食部100gあたり10000μgというのは相当に優秀な数値です。

 

ビタミンA効力を持っているβ-カロチンは生活習慣病予防に役立つ注目の栄養素です。発ガン抑制作用、免疫賦活作用などでも話題にもなっています。通常のビタミンAは体内でどんどん減少してしまいますが、β-カロチンは体内に入り込んだ後でも存在し、体の必要に応じてビタミンAに変換してくれる特性を持っています。

 

ビタミンKでは主に植物の葉緑体でつくられるビタミンK1が含まれています。これは怪我での出血を自然に止めるための成分であり、血液の凝固以外に骨の健康にも関与しています。

 

ビタミンEはビタミンC同様に強い抗酸化作用を持つビタミンです。いろいろな害をもたらす活性酸素から体を守る作用があります。具体的には血管や肌、細胞などの老化防止、血行促進などで、生活習慣病予防に効果を発揮することから「若返りのビタミン」とも呼ばれます。

 

体内で特に酸化しやすいのが不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸は体に弾力性を与える成分です。この不飽和脂肪酸が活性酸素で酸化されると、細胞が破壊されてしまうのです。ビタミンEは実は非常に酸化しやすい成分で、そのために体内で活性酸素とすぐに結びつくので、そのため活性酸素を除去することになるのです。

 

ビタミンB群も豊富です。そしてそれと共にパントテン酸もしっかり含まれています。パントテン酸はビタミンB群のひとつであり、ビタミンB群の中で5番目に発見されたのでビタミンB5とも呼ばれていました。これにはエネルギー代謝を助ける作用があります。

 

葉酸もビタミンB群の一種で水溶性の成分です。葉酸はビタミンB12と共に赤血球合成に作用する「造血のビタミン」と呼ばれています。