モロヘイヤの基礎知識

モロヘイヤは高温&乾燥地帯でも育つようなかなり生命力の強い野菜で、エジプトを中心とした中近東の地域で栽培されています。その昔はクレオパトラも好んで食べた野菜だとされており、そんなことからかエジプトで生まれたこの野菜の名称はアラビア語で「王様の食べる野菜」という意味なのです。

 

もちろん王様だけが食べられていたわけではなく、古来、エジプトでは誰もが普通に食べていた庶民の野菜です。

 

モロヘイヤ(シマツナソ・縞綱麻)は、シナノキ科の一年生草本で、最近では食材(葉菜)としてかなりするようになっています。

 

日本には1980年代に入ってきており、「全国モロヘイヤ普及協会」も設立されて普及していきました。高温多湿の日本でもよく育つので、現在では日本各地で栽培されています。特に宮城県大郷町などが産地として有名になっています。

 

成長が早く、半年間で2m程度に育ちます。葉はちょっと青ジソに似ていて、その葉や若い茎を摘んで食用にします。刻んだり茹でたりするとムチンによる特有の粘りが出てくるのはツルムラサキと同様です。

 

栄養面に関してはとにかく豊富で、緑黄色野菜の代表格と言ってもいいくらいで、「野菜の王様」の異名も持っているのです。最近は特に健康志向が高まっているので、ますます注目の野菜になるでしょう。